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東京都大田区に建つ築35年程の鉄骨造のアパートのリノベーションである。
3層構成で、各フロアに2住戸あり、合計5住戸。3層目だけが半分テラスとなっている。
2住戸の中央に半外階段が存在する長方形のボリュームである。
このアパートの2,3層目をリノベーションする計画である。
本のアパートは、どの部屋も同じ構成で修繕などにより趣が少しずつ違う状況であった。
リノベーションの時にいつも考えるのは、変えることの出来ない部分との共存の方法である。
鉄骨の階段は、架け替え不可能であり、窓の交換も現実的ではない。
そうした変わり様のない要素を取り入れたデザイン手法を検討した。
そして、もともとのアパートとしての特徴の階段を堺に違う部屋が存在していたということを残そうと考えた。
2層目は、出来る限り壁を取り払い二部屋分が見渡せるようにしている。
このフロアが生活の基本となるため、各機能が収められている。
3層目は寝室だけとなっている。
変わらない部分と変えられる部分、それらの間に存在するようなモノを検討した。
それは、照明器具と壁の目地のズレや梁型と柱型の凹凸、床の見切り材の巾など、
洗練させるべき部分をあえてその練度を落とすことを試みた。
それは、何らかの理由により与えられた要件を満たす物事同士のズレである。
そのズレが存在することで、変えられない物と新たに作る物との間を埋め、ちぐはぐな空間にバランスをもたらそうとした。

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Project Details

Main use :house
Location :tokyo
Site area :133.55
Building site :60㎡
Total floor area :204㎡

Contructor : eiger
Furniture :pivoto
Photo :Yasutake Kondo
YEAR :2014