「THE WALL」と題されたインスタレーションは、壁の配置により大小様々な空間をつくりだし、そこに生活のワンシーンを描きだします。 四季によって空間構成が変化し、訪れるたびに違った体験が待ち受けています。古来より生活のエレメントであった“壁”の新たな可能性を見出そうと試みた作品です。
壁とはなんなのか。物理的なものであり、精神的なものでもある。しかし、どちらの壁も超える対象として人々は捉える。その壁の向こうに何があるのか?今見えている風景が一変する様な出来事が待っているかもしれない。その先に見えるものは人によって違う。自分たちの壁を取り払い、その先の世界へと歩みを進めよう。新たな何かを求めて。
WINTER #004
三枚の壁を平行に並べた構成で、壁の小口(短い部分)が入口方向に向かっている。壁毎の質感の切り替わりがどのように起こっていたのか、その種明かしのようなレイアウト。これまでのレイアウトでは、部屋ごとに囲われた空間を作ってきたが、最後は部屋の区切りを感じにくい、緩やかにつながった構成となっている。